[アルビノ]恐ろしい事件が、まだ世界には実在するって。

アルビノの粕谷幸司 アルビノ(アルビニズム)
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日本は、インターネットもあって、文化もしっかり成長していて。
教育制度だって立派なもので、法治国家としてもまぁまぁ良くできていて。
医療もけっこう進んでいるって言うし、食べるものだって経済だって、案外いいとこいってるんでしょ。

…世界で、この現代で、まだこんなことが実際に起こっているなんて、甚だ信じられないんだけれど。

事実、アルビノだというだけで、命の危険に晒される国が、あるんだって。

朝日新聞のアルビノの記事

2012年12月18日火曜日の朝日新聞。
アフリカにおけるアルビノの人についての記事が出ていたんですって。

朝日新聞デジタル:白い肌、偏見と闘う 先天性アルビノ、アフリカで虐殺も – 国際

記事の内容としては…、ニューヨークのブロンクス地区で生まれ育ったアルビノの女性が、黒人のコミュニティでからかわれつつも、スカウトがきっかけでトップモデルになり、アフリカでファッションショーに立ったという話。
そして、アフリカ(特に東部のタンザニア)に今でも実在する「呪いだ」という迷信や「アルビノ狩り」の事件。
アルビノの人体の一部を呪術師に売ればカネになる、という嘘みたいに馬鹿げてる、けれど本当にある話。
恐ろしい思いをしながらも生きるアフリカのアルビノの人々のエピソードなどを紹介していまして。

さらには、日本ではもはや当たり前すぎる「日焼けをしないよう注意しなければならない」という、アルビノについての基礎知識すら伝わっておらず、皮膚がんで死んでしまう子供が多いのだとか。

…読めば読むほど、日本では本当に信じられない。
アルビノについての、悲惨な事実ばかりが文字となって記されている。

さらに先日。
ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト(ナショジオ)が発表し、他のニュースサイトなどでも次々と「タンザニアでのアルビノに関するニュース記事」が掲載されました。

ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト

タンザニアで続くアルビノ狩り | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

最も恐ろしいのは、幸運のお守りや薬の材料にする目的で殺害、遺体を切断し、呪術医に売るケースが後を絶たないことだ。

タンザニア政府は、アルビノ患者の殺害を止めようと公衆の啓発に取り組んでいるが、闇市場ではいまだに身体が高値で売買されているのが現状だ。“アルビノ狩り”はブルンジ、ケニア、スワジランドなど、アフリカ各地に広がり、タンザニアに運ばれるケースも多いという。

ニュース – 文化 – 進まない対策、タンザニアのアルビノ – ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト(ナショジオ)

家族の崩壊、タンザニアのアルビノ | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

村人たちの脅しを受け、ジェシカちゃんは母親のヘレン・セカリマ(Helen Sekalima)さんと避難してきた。兄も自宅で暴力を受け、保護センターで暮らしている。父親は息子を守ろうとして負傷し、片腕が不自由になった。

レイプの標的に、タンザニアのアルビノ | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

安息の地、タンザニアのアルビノ | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

ナイフで自衛、タンザニアのアルビノ | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

国際赤十字赤新月社連盟によると、東アフリカのアルビノ患者は、少なくとも1万人が移住を余儀なくされたり、人目を避けた生活を送っている。

…全部に目を通すと、重複している記述が多くて。
わざわざ6記事にしたのはちょっと手抜きなんじゃねえか!?と、思わなくもないですけれど。
それはこの際、置いておいて。

いやはや、お腹いっぱいになりますよね。もたれますよ、こんなに重くて濃すぎる内容は。

…でも。
繰り返しになりますが、日本では甚だ信じられない事実が、世界にはまだ存在するんですって。

アルビノの粕谷幸司

タンザニア政府が、どのような「公衆の啓発」をおこなっているのかはわかりませんが。
“そんなモン、大ウソだ!”と伝えるだけでは、彼らの持つ“まことしやかに噂される事象”をかき消すことは、難しいのでしょうかね。

僕は過去に、旧ブログでアルビノの殺害事件についてという記事を書いていますが(2010年11月12日)。
あの頃から、伝え聞くニュースという現状は、ぜんぜん変わっていないように感じられて。
その国は、本当に、現実離れしているようにしか、思えないんだよなあ。

まあ、他国のことをこんなふうに言ってみても。
信仰というか、信心みたいなものは、単なる“真実”では、なかなか上塗りできないものなんですよね。
知ってるんですよ。

僕らだって「カミサマなんて存在しない」とかうっすら思っておきながら、神社や寺院にお参りに行くわけだし。
流れ星が流れれば「お願いごとした!?」とか、鏡が割れれば「不吉だ…」とか思うわけだし。
そういう、広い意味での「迷信」ってやつが、こじれてこびりついてるんだって、理解できちゃうんですよね。
…だから本当に、国というか文化というか、そこに住む人みんなの“意識を書き換える”ようなことをしないと、もうどうにもならないような気がして。

ちょっと無力さを、感じちゃって萎えるんだよなあ。

…だから、僕は、自分の無力さを自覚して。
申し訳ないけど、この恵まれた、豊かな国“日本”で、アルビノとして出来る限りの活躍をしてみようとだけ、思っているよ。


 この日本っていう国は、なかなか感じの好い国で。
エンターテイメントっつう“面白さ”の概念が、けっこう進化していると思うんだ。
故に、この日本っていう国なら。
アルビノってやつも“愉しさ”って存在に昇華できる、文化っつうか知的レベルに達しつつあるような気がして。

日本でなら、アルビノをエンターテイメントで活かせる。
悲しさを面白さで塗り潰せる。
僕はそう信じてる。

 話は、特に落ち着くことなく終わっていくのだけれど。

日本ではきっと、こんな悲惨で馬鹿げた時代遅れの事件なんて、起こり得ないはずなんだ。
日本ならきっと、こんなに残酷な人生を、アルビノの人が過ごす必要なんてない。

日本は、その国とは違う、もっと先を行ける。
その国に誇れる、幸せってやつを享受できる。

だから正々堂々と、面白さで幸せを生み出せるよう、いきていこうじゃないか。

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