アルビノ・エンターテイナーという存在について

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(この記事は、 粕谷幸司|note に投稿した過去の記事を移植・加筆修正したものです。)

僕は2011年~2014年ごろ、NPO法人マイフェイス・マイスタイルという団体で「見た目問題」の啓発活動をしていたのですが。

それまで、自分の生まれ持つアルビノについて

 生まれつき、体内のメラニン色素を生成する能力が無い(または極端に少ない)遺伝子疾患。
 体毛や皮膚など全身の色が極端に薄い見た目に特徴がある。弱視・羞明など視力が弱いことが多い。

…のような説明をすると。
「あらあ~、かわいそうねえ」
「小さいころは“やっぱり”いじめられたんでしょう?」
「就職も難しいでしょうねえ」
「(生きるの)大変だと思いますが、がんばってくださいね」
と、ほとんど毎回、言われていました。

正直、これがすごく嫌でした。
まるで「普通の人より劣っていますね」と言われているような。
まるで「いじめられるべき存在ですね」と思われているような。
まるで「一緒に働きたくない存在です」と選別されているような。
まるで「幸せに生きられないですよ」と、烙印を押されたような。

アルビノだというだけで、どうしてそんな目で見られるんだろう?と。

アルビノ・エンターテイナー 粕谷幸司 東京の夜景

僕は中学生のころから物書きになりたくて、テレビドラマや映画が特に好きだったからシナリオライターになりたくて。

中学校で学年の出し物の演劇を書き、高校では放送部でラジオドラマを書き、大学では映画学科でシナリオを書いたりサークルで演劇も映画もつくったり。

そして大学卒業のころにユニットProject One-Sizeを立ち上げ、Podcastラジオ(ネットラジオ)でショートドラマやコントを書き、トーク番組では活き活きとしゃべり続け。

表現活動に心惹かれ、エンタメが好きで、エンタメに軸を置き、笑い合える世界を夢見て生きてきました。

決して成功しているわけではないし、いつも迷い悩みながら、それでも誰かを楽しませることを楽しみながら表現を続けてきた僕の人生には、アルビノという要素が間違いなく関係しています。

こんなに、エンタメしたくて生き続けてきたアルビノの日本人なのに。
アルビノなだけで「かわいそう」と思われるのは、どうにも納得できなかったんですよね。

そうした思いから僕は、アルビノ・エンターテイナーと自称し、表現者として、エンタメにこだわって発信をしはじめました。

プロフィールは、ユニットのWebサイトのものを公式として出してあります。

一番大切にしている僕の居場所は、この公式ブログではあるのですが。

学生時代からラジオが大好きで、声優の先輩たちとつくり、想いを込めてしゃべり続けてきたPodcastラジオもまた、大事な場所です。

Project One-Size Podcastラジオ

そんなふうに、アルビノ・エンターテイナーとして活動している中で、たくさん取材をいただき、メディア掲載もお受けしてきました。

最近では、書籍『この顔と生きるということ』の著者で朝日新聞記者の岩井建樹さんに、お世話になったりもしました。

粕谷幸司 | withnews(ウィズニュース) | 気になる話題やネタをフカボリ取材(ウニュ)

しゃべりで、文章で、言葉で、物語で。
写真でも、映像でも、時には演技でも。

エンタメの世界で、作品というものづくりで。
これからもアルビノ・エンターテイナーを名乗り、活動を続けていきます。

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