僕は、このアルビノを悲劇にしない。
アルビノ・エンターテイナー:粕谷幸司です。
2022年3月から、オリジナルアイテム・グッズ通販 ∞ SUZURI(スズリ)にて「アルビノの写真グッズ albino.love」としてTシャツ・パーカーなどのファッションアイテムやiPhoneケース・バッグ・マグカップなどの日用品・雑貨グッズの販売をはじめました。
▶ 日本人のアルビノグッズ ( KASUYA_net )のオリジナルグッズ・アイテム ∞ SUZURI
ぜひご覧いただいて、お好みのものをお買い求めください!
基本的にすべてのアイテム・グッズが、僕の顔や目をメインにアルビノ大押しのデザインにしてあります。
今後も、新しいデザインで新商品を出していきたいと思っていますので、お楽しみに。
(SUZURIでのお買い物の手順については、別サイトにご案内を書きましたので、そちらもご参照ください。)
→SUZURI(スズリ)でお買い物を楽しむ! – albino.love
さて。
僕もいい歳になり、ツルツルの若さというわけでもなくなりました。
それが何故、今このタイミングで、アルビノのビジュアルを大押しのアイテム・グッズを販売するのか。
ひいては何故、SUZURIを選んだのか。
そのあたりについて、じっくり書いておきたいと思います。
アルビノについて…時代は変わったのか
僕がアルビノ・エンターテイナーを名乗り、エンタメに強くこだわって発信活動をし始めてから、もう10年以上になりました。
当時はまだまだ、人間のアルビノ(アルビニズム)や日本人のアルビノについての認知・理解が全然無くて。
それでも何とか、知ることが出来る情報を集め、人と出会い、色々な話をして…。
他に誰もいないし、僕がやろう。
そんな気概を持って、当時から好きで触れ続けていたインターネット、そして自分がもとからしたかった「表現活動」と結びつけて、情報発信に力を入れることにしました。
それから、しばらく。
少し前にYouTube動画でも話したのですが、ここ最近は僕以外にも「(日本人の)アルビノ(アルビニズム)について発信する人」が増えてきました。
ただ、かねてから予想していた通り。
僕以外の方々から発信される言葉にはエンタメ性はほとんど無く。
「生きづらさ」「困難」「苦悩」「差別・偏見」「見た目問題」…というような経験が、語られ続けています。
「アルビノに生まれたらもう一生ハードモードです」と思ってしまいかねない内容だらけのような気がしてしまっています。
もちろん、これまでの様々な経験を広く世の中に出して、社会に認知してもらうことがとても大切で。
もちろん、その生きづらさを抱える人々へ少しでも安らげるようにアプローチをしていくことも大切で。
これまでに存在したいくつもの“問題”を社会へ知らしめ、世の中を変える手を打ち続けることは必要で。
変な書き方ですが僕はアルビノ・エンターテイナーとして、そうした運動をする皆さんを応援しています。
…けれど。
ずっと僕が思っていた「そういう情報ばかりが世の中に出ていくと、これから生まれてくるアルビノの赤ちゃんやそのご家族、今を生きているアルビノの本人だって不安だらけでしんどくなっちゃうよ」という想像が、現実になってきてしまったんです。
この前もたまたまSNSで「アルビノについて調べてみても安心できる情報が無い。子供はアルビノで可愛くて仕方がないし幸せに育って欲しいのに…」というような話を目にしました。
昔より、インターネット文化によって誰もが情報にアクセスしやすくなって。
そして様々な人が自分の言葉で発信をしやすく、届きやすくなって。
少し、流れは変わったのかもしれない。
でも、まだ全然「アルビノに生まれて、日本という国に生きて、楽しく幸せでいることも出来るよ大丈夫」という安心を届けられていないという点では、時代は動いてはいない気がしています。
社会を変える・社会が変わることが先ず大事、なのもわかるけれど。
それまで…今を生きるアルビノの僕らは、笑顔で幸せになることは出来ないの?
だから僕は、またしつこくも繰り返します。
「僕は、このアルビノを悲劇にしない。」
今を生きるアルビノの僕らだって、楽しく幸せになれる大丈夫。
エンタメ表現にこだわり続ける僕だから出来ること
未来の社会を変えていくために、問題を浮き彫りにし、世の中に啓発し、良くない現実とも目を逸らさずに向き合うことは、それが出来る皆さんに任せました。
僕は、僕だから出来ることを、やろう。
そう思った時、存在は知っていたけれどなかなか…、さてやろう!と決められずにいた、SUZURIというサービスが思い浮かびました。
このサービスの大きな特徴が「完全受注製作」ということ。
出品するアーティストからすると、デザインする素材を準備して販売設定をし公開さえすれば、事前に製造費を支払う必要はなく、在庫を抱えたり発送作業に追われたり…ということがありません。
赤字スタートでヒヤヒヤ追い詰められながら販売する必要がないのです。
…これなら出来る。
メインとなるデザインは、アルビノな僕自身の写真で。
アルビノ・エンターテイナーとして表現活動を続けてきた僕だけれど、ファンが決して多いとは言えなく。
売れないかもしれない在庫を抱えながら、苦しみつつ販売を続けることは出来ないけれど。
このシステムなら、出来る。
しかも、お買い物をするお客さんについても。
SUZURIは、ほとんどがイラストをメインにした、オリジナルデザインのアイテム・グッズが並んでいるネットショップです。
大手が大量生産して流通させているアイテムとは違い、個性がバシバシ押し出されている作品ばかり。
この中に、アルビノを大押しした写真デザインがあったら。
もはやアートじゃない?
かなり面白くない?
超個性的じゃない?
そう思ってくれて、買って使ってくれる人がきっといる。
実際にはアルビノについて、よく知らなくても良い。
デザインとして大押ししてるアイテム・グッズだから、素直に「いいね!」と思って買って使ってくれたら最高だと思う。
そこから万が一さ。
ふと「面白いデザインのTシャツがある」って、どこかのインフルエンサーの目に止まったりして、紹介してもらえたりしてさ。
ワーッと売れたりしてさ。普通に街を歩く人が「アルビノの写真デザインのTシャツ」着て歩いてたりしたらさ。
めちゃくちゃ面白くない!?
正直そこに、アルビニズムとしての生きづらさとか、社会問題とかの理解は、無くても良い。
それでも、多くの人が「いいね!」という感情で、アルビノの生きる世界・現代を一緒に生きてもらえたら。
無意識にでもアルビノの日本人のビジュアルを目にして、何となく知るでもなく頭の隅に残ったりして。
深いところはよくわからなくても…「いいね!と思うよ」って言葉に出来るような未来の世界が、つくれたら良いなと、思うんです。
そう…、書きながら思ったけれど。
僕の言うエンタメは、面白いとか楽しいとか、カッコイイとかカワイイとか、そういう「いいね!」の形なんです。
難しいことは後にして「いいね!」と思えたら良いんじゃない?
「アルビノ(アルビニズム)の人生って大変なんでしょう?」
「学校でも会社でも、苦しいことだらけなんでしょう?」
「日焼け厳禁で、弱視や羞明で、困ることだらけでしょう?」
ええ、まあ…でも。
今の社会でも理解してくれる人はいます。
苦手なことを無理にせずとも、出来ることをしていられる環境もあります。
そんなことよりさ。
なんかめっちゃ個性的なパーカーあるんだけど面白くない!?
なんて書いてあるのかよく意味のわからん英字プリントのシャツとか、どこの誰かよく知らんおじさんがプリントしてあるシャツとかたまにあるよねー。
いいね!
そんな感性に、アルビノのビジュアルが参入できたら、なかなか楽しいと思う。
そうして廻り廻ってアイテム・グッズを楽しく使ってくれてる人が「え?ああコレ、アルビノっていう何かなんだ」って、後から知ってくれて良い。
あわよくばこのアイテム・グッズからでもアルビノのことを知ったり理解した人が、周りの人に「これ、アルビノの日本人の写真だけど…、アルビノって知ってる?」なんて、話題にしちゃってくれたら良い。
そんな妄想をニヤニヤしながら、どんな写真で新商品にしようかな〜と、考えています。
たくさんの方に、買って使ってもらえますように!
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