(この記事は、過去に運営していたブログ『彩り my life』の記事を移植したものです)
いつかやろうと思っていたので、この機会に。
[アルビノのみんなをつなぐ | 日本アルビニズムネットワーク – JAN]
僕は、日本に生まれて本当に良かった。
アルビノに生まれて、色んなことを考えることができて。
色んなことを感じてこれて、よかったと思っています。
落ち込むこともあったけど、それでも今の僕があるのは、こうして生まれてきて、そうして生きてこられたからなのです。
2009年12月:
「アルビノ殺人」恐れ、1万人のアルビノの人が避難 アルビノの体には特別な力が宿ると信じ、臓器などを売買するアフリカ南東部
アフリカ南東部のタンザニアとブルンジで、生まれつき色素を持たず皮膚の色が白い「アルビノ」の人々約1万人が、殺人被害を恐れて政府が設置した避難所などに逃げ込んでいることが、国際赤十字の報告で明らかになった。
両国では、「アルビノ」の体には特別な力が宿るという伝統的な考えから、臓器や体の一部など売却する目的で、アルビノの人々が殺されるという悲劇が後を絶たない。2007年以来、タンザニアでは少なくとも44人、ブルンジでは14人が殺されている。
2010年8月:
11歳のアルビノ女児が殺害される、目的は「呪術師が薬の材料にするため」
警察は、地元の呪術師・まじない師の間で、アルビノの血液や身体の一部を使った妙薬が飲む人に幸運と富をもたらすと信じられているため、Baneleちゃんのようなアルビノ児がターゲットとされている可能性が高いと考えているとのこと。また、同じ理由でアルビノの人身売買も横行していると見られ、タンザニアでは今週、アルビノの男性を誘拐し生きたまま売ろうとした男が懲役17年の刑に処されたそうです。
11歳のアルビノ女児が殺害される、目的は「呪術師が薬の材料にするため」アフリカ南部のスワジランドで、11歳のアルビノの少女が友人らの目の前で射殺され、その後、頭部を切り落とされた死体が見つかるという痛ましい事件が起きています。
2010年11月:
アフリカに広がる「アルビノ(人間)狩り」…アルビノの人肉が高値で取引
先天的な色素異常で肌が白くなる白皮症(アルビノ)は、なぜかアフリカ東部に患者が多い。世界的には約2万人に1人がアルビノなのに対して、アフリカ東部では約3000人に1人だといわれる。
アフリカ東部では07年頃から、アルビノを狙った誘拐・殺人事件が頻発している。
タンザニアの呪術医たちがアルビノの人肉は「権力や幸福、健康をもたらす」と主張しているため、「薬」の材料として高値で取引されているからだ。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1565203.html
僕が目にしたニュースだけでも、こんなところ。
JANのメンバーに以前「こんなこと知ってる?」と聞いたら「あぁ、ずいぶん昔からネットにも出てるね」との返答がありました。
記事内でも「2007年以来」という記述があったりするので、本当に昔からその国では、時が、文明が、情報が止まってしまったかのようにずっと、そんなことが繰り返されてしまっているのでしょう。
変だと思います。悲しいと思います。
先進国ではやっと、医学的にも「人間のアルビノ」の存在が認識され始めているのに。
アルビノと遺伝について(JANのコンテンツ)にも諸々まとまっている通り、メカニズムだってある程度わかっているのに。
技術、医療情報、研究などの進んでいない国では今でも“神秘的なナニか”なのですね。
本当に変だ、悲しい。
なにが彼らを救えるのかを考えても、僕には手の届かないところのような気がする。
…だから僕は、日本でもっと、幸せを生む“表現”をしたい。
僕が日本でしたいことのひとつは、体を切り刻まれることじゃなくて、僕のイメージを削り出してする“表現”で、小さくてもささやかでもいいから、富や幸福のカケラを人に与えることなのです。
アルビノなだけで、殺されたくなんて無い。
けれど、アルビノが故にそんな危険と隣接しながら生きる人がいるのなら、僕がここまで顔を晒してでも、何か本当の意味で“世界平和のごとき幸福”を生む活動がしたいじゃない。
彼女らを今すぐ救いたいと願っても、僕には力が及ばなさ過ぎる。
だから、こんなささいなことで恐れ入りますが。
僕はエンターテイメントと呼べる“表現”という道具で、何か世界を動かしたく思います。
コメント