「見た目問題」総合情報誌『マイ・フェイス』 最新号に想う

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(この記事は、過去に運営していたブログ『彩り my life』の記事を移植したものです)

「見た目問題」総合情報誌『マイ・フェイス』 2011年春号 Vol.005
2011年5月31日に発行されました。

「見た目問題」総合情報誌『マイ・フェイス』2011年 春号

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しかも、タイミング同じくして、新宿西口の書店ブックファースト新宿店にてお取り扱いが始まったのだそうです。

インターネット経由でも、一部書店でもお買い求めいただけそうです。
どうぞよろしくお願いします。


さて。
その最新号の、僕のコラム『アルビノ・マイライフ』にも、少し(にじませる程度に)書いたことなのですが。

僕は正直、弱々しくて苦しくて悲しくて、可哀想すぎる“当事者の叫び”が苦手です。
止めどなく溢れ続ける涙を、ただ拭いてあげることしか出来ない自分なんて、嫌いです。

つらい。くるしい。死にたいほどキツい。
その気持ちのひとかけらくらいは共感できるし、共有しているとは思っているのだけれど。
不幸のどん底、何らかの被害者にしてしまうほど、僕は非情でも冷血でもないはずだと、信じているのです。

だから、今回のコラムのタイトルは「笑えるくらいに最強の」と、刻みました。

目の前で泣いている人に、何をしてあげられるのか。
そんなことを、よく考えているのです。

少し長くなる(ダラダラとした)僕の考えは、以下に続けます。

生まれながらにして、またはある時から突然、大勢の「普通の人」とは違う“見た目”になってしまった「見た目問題」の当事者。

ただその見た目が少し普通じゃないからって、差別を受け、偏見を持たれ、人生が息苦しく感じる。

そんなこともある。それは否定できません。
僕だってアルビノで、特にこの日本では、日本人の基準である「黒髪」を持っていない外見だから、幾度と無く“普通じゃない”というコンプレックスにぶつかってきた。
だから、否定は、できません。

けれど、僕は、笑いたい。

見た目が普通じゃなくたって、友達を作っちゃいけないわけじゃない。
だから、大人になったら友達と、酒を飲んで笑おうじゃないか。
馬鹿な話でもして、モテるモテないとか、それよりもっと下世話な話とかもして。
大いに笑っていたいじゃない。

そんな幸せを手に入れてイイじゃない。

だから、泣いてばかりではだめなんだ。
泣いてばかりの人を、好きになれないんだ。

泣いてばかりで、運命を呪って、自分以外の「普通の人」にその痛みを叫び、訴えたとしても。
それは大いに、自分を苦しめ、治癒していこうとする傷口を、自ら傷つけ続けるようにしか見えないんだ。

「笑えるくらいに最強の」。

笑えるくらいに最強の、幸せを求めて、光を掴むために手を伸ばせる自分でありたい。
そして、笑えるくらいに最強の、当事者であってほしい。

悲しみの涙だけでは、幸せにはなれない。
楽しく、面白く、幸せに満ちた笑い声でこそ、人生をステキに彩れる。

涙が流れる日だってある。
けど、涙が乾いたら。
笑えるように前を向きたい。
そしていつか、笑いながら「あの時、泣いたな~」って、思い出せれば良い。

僕は、そんな生き方のお手伝いなら出来る。
泣いてる人が笑えるように、全力をつくすことなら出来る。
それが、本当の意味で、当事者にすべきことだと思うから。

そして、この情報誌『マイ・フェイス』は、そこが良い。

読む人を苦しめるための文章は無い。
「可哀想ですね」なんてチープな言葉は要らない。
泣いている人の写真を見せて、読者にハンカチを差し出すようにと強要するつもりがさらさら無い。

たくさんの、当事者の笑顔の写真がある。
たくさんの、これからを生きるための文章がある。

僕は、誰かの泣き顔を笑顔にするために、この情報誌に携わっている。

そんなところが、この情報誌は、とても良い。

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