言葉を大切に「アルビノ界隈」も時代に応じてアップデートしていこう

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どうも!
10年以上前からアルビノ・エンターテイナーと名乗り、表現・発信活動をしています、粕谷幸司です。

言葉は、その時に生きている人々と、共に生きている。
時代と、人々の生き方が変わりゆくように、言葉もまた変化していく。

近年では、結婚相手の呼び方も、何度となく巷で議論されていますよね。
放送業界はじめ多くの一般社会でも「嫁呼び」についてはとっくに結論が出ていますが、夫の方を「主人」と呼ぶのもどうなのかとか、奥さん・旦那さんですら違和感が…とか。

いまのところ、自分の妻・夫についてはまあいいものの「他人の妻・夫」についての丁度いい呼び方が見つかっていないので…、それについてはもうしばらくみんなで検討していくことになるんだと思います。

(ちなみに僕は…関係性が濃ければお名前でお呼びしようかなと思っています)

さて、そんな風に自分が口にする言葉について大切に、よく考えていきたい僕ですから。
自分の大きな要素であり、毎日のように言葉にする「アルビノ」についても、ここ数年ずーっと考えていました。

「アルビノ」は差別表現なのか

僕がWebサイト管理でうっすら関わり続けている日本アルビニズムネットワーク – JANでは、2020年にこのテーマについて記事が書かれました。

「アルビノ」という呼び方について – 日本アルビニズムネットワーク – JAN

詳しくはそちらを読んでいただくとして…、要するに「英語圏ではalbino(発音はアルバイノ)は蔑称と認識されている、けど日本の当事者が好んで自分たちのアイデンティティを表現するアルビノについては尊重していきたい」的な結論になっています。

僕はそれをチラリと眺めていまして…「じゃあ、ひとまずアルビノ・エンターテイナーの僕は、今のままでいっか」と思ったのでした。その当時は。

和製英語として捉える「アルビノ」

先の日本アルビニズムネットワークの記事を改めて読み直して。
僕は感覚的に…「じゃあもはや和製英語なんじゃね?」と思ったら、腑に落ちた感じしたんですよね。

「ノートパソコン」も「サラリーマン」も、「アイドル」も「タレント」も、英語圏では全然伝わらないか意味が違ってしまう和製英語。
「マンション」なんて、ものすごい大金持ちの豪邸を意味するらしいですよ!

なので、日本のカタカナ表記「アルビノ」は、和製英語だな!と開き直って、好みに応じて使っていても良いんじゃない?と。
実際…、英語での発音は「アルバイノ」なわけだから「アルビノ」と言っても何も伝わらないわけだし。

なので僕は、自分の好みと時代・世界の認知のバランスも考えながら、カタカナのアルビノは和製英語として「日本ではアルビノと言ったりします」的なニュアンスを内包しながら、これからも使用していこうかな、と思いました。

アルファベット表記はalbinismに変えていこう

記事に書くとか、人に話すとか、大抵の場合はもうカタカナのアルビノという和製英語を使っていけば良いじゃん、と思った僕ですが…

Twitterのユーザー名

今年に入って、また変わりゆく時代のことを想いながら、僕は趣味の身辺整理(整理整頓)をしていまして。
そのひとつとして、Twitterアカウントのユーザー名について、見直したりしたんです。

これまで、主に使用していたTwitterアカウントの @96mouse というユーザー名を替えたいなーと。
(詳しい経緯はユニットのPodcastラジオで話しているので割愛させてください)

【Twitterよ!】整理整頓がアカウント名にまで及んだり
今回は、平居正行がお休みで、粕谷幸司が独り喋りでお送りします。 Twitter、SNS、インターネット関係の話ばかりになりますが、ご容赦ください~。 さて。2009年7月から在り続けている粕谷幸司のTwitterアカウントですが。この度、唐

で、検討を重ねている中で。
サブとして使っていた、アルビノ界隈のニュースなどをツイートする専用の<【日本製】アルビノさん>というアカウントの方のユーザー名に、albinoという表記を使っていたことを思い出したんです。

これまでは、何も警告などを受けたことはありませんし、気にしていなかったのですが。
少なくとも英語表記のalbinoは蔑称である認識が一般化してきているので…、良くないんじゃないかと。
これからのことを考えるなら、ある日突然、例えばGoogleなどが「albinoは蔑称だからペナルティを科そう」となったら大打撃だよなあ…と。
(もしくはもう既になっている可能性すらある)

そんな検討をした結果、Twitterに関しては、僕の主な居場所の方を @kasuya_net に切り替え、アルビノ情報アカウントの方に @96mouse を割り当てる形にしたのでした。

ブログのカテゴリーや記事のスラッグ

これはあまり一般的ではないのですが…。
いわゆるURLを任意に指定しておきたい運営者側としては、わりと大きな転機になるんです。

これまでは「アルビノ=albino」と考えていたので、アルビノに関する記事のURLには大抵アルファベット表記を使ってしまっているんです。

これからは、全体的に「和製英語アルビノ」か「アルファベット表記albinism」でいきたい僕ですから…。
これまでのURLに使っていたalbinoをalbinismに直すの…手間だわー!と、ため息ひとつ吐いています。

ちょっとしたボヤきなので気にしないでいただいて良いのですが…。
業務連絡として、時々リンク切れが発生したりすることもある件、ご容赦いただければと思います。

https://suzuri.jp/KASUYA_net

(SUZURIのグッズのデザインに使ってるのも…一掃しないといけないなあ…)

人には寛容で在りたい

ここまで書いて来まして。
僕はこれから、日本語で書いたり話したりする際は“和製英語としてのアルビノ”を使い続けていくし、アルファベット表記する際はalbinismに統一していくことを決めました。

だってシンプルに、アルビノの方が聞き馴染みがあるし。
「コンビニ」「パソコン」はじめ略語は4文字(4音)が好きな国民性だし。
字面も何となく「アルビニズム」より「アルビノ」の方がシャープな気がするし…。

なので「“アルビノ”という言葉をやめよう!」と主張するつもりは全くありません(今は)。
まあ時代に応じて…10年後とかに、日本でも和製英語アルビノをやめよう、という流れになったら、それも受け容れていきますけども。

冒頭の「嫁呼び」についてもそうですが、人が口にしている言葉を見つけてわざわざ否定するほど、心狭くはなりたくない。
(…でも越えて欲しくない境界線みたいなものはあるけれど)

ただ、僕は素直に人が使う言葉を見聞きして「あ〜…この人はその言葉を使うタイプの人なんだ」と、その人の印象に大きく影響するものだと思っているので。
自分の妻は絶対に嫁とは呼ばないし、albinoという英単語は使わないようにしていきたいと思うのでした。
「言葉を大切にしている人なんだな〜」と、思われたい。

…いないけどね、妻。

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