弱視だから掃除も頭で「よく考えて」するしかないのです

掃除機 ネタ
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「普通の視力」をお持ちの方へお願いです。
僕らのことを不潔な人・掃除が出来ない人だと思わないでください。

掃除が“得意じゃない”だけなのです。

僕の場合はアルビノで、生まれつき視力が弱い・矯正視力が上げられない「弱視」です。
詳しくは過去の記事 アルビノの「弱視」とは何なのか。できるだけわかりやすく説明してみます。 をご参照ください。

で、とにかく普通の人が普通に見えている景色より全然よく見えていないのです。

今回はそんな弱視の僕が、なるべく清潔な生活をするために、どんなことを考えて掃除をしているのかをまとめてみます。
少し汚い話も出て来ますので、お食事の時間帯以外でお読みいただけると幸いです。

コバエとかが見えない

どんな住まいでも、どこからともなくコバエはやってくるものです。
水分があり、わずかでも食べ物などの残りがあると、コバエたちはやってきます。

普通の視力をお持ちの方は「あ、いるなー」と目に見えたら、退治してみようと試みたりすると思いますが。
僕らにはまずほとんど見えておらず、気付きにくいというハンデがあります。

なのでたとえば、友だちや恋人のお部屋に遊びに行って、コバエが見受けられたとしても…「汚え部屋だな!」と思わないで欲しいのです。
だって…、見えていないのだから。

とはいえ、僕はたまにコバエの存在に気付ける時もあります。
それはたとえば、こうしてパソコンの画面に顔を近付けて作業している時や、スマホ画面に顔を近付けて何かを見ている時などです。

そもそも弱視なので、いろんなモノに顔を近付けて見る癖があるのですが、特にパソコンやスマホは画面の明かりにコバエたちが寄って来やすく、そして画面の明かりに照らされる格好で影が見えやすくなるので…。
画面の前をフワフワ飛んでいるコバエにやっと、弱視の僕は気付けることがあるのです。

対策として…、気付いた時に排水溝とか水周りを一生懸命キレイにしてみたり。
ゴミ箱はフタ付きのものにしてみたり。
コバエ対策グッズなどを買って使ってみたりしている…のですが。

最終的には、そもそもほとんど見えていないので、ちゃんと退治できているのかはわかりません

ただ「出来る限りの対策をしたから退治できたはずだ」と、よく考えて自分なりに納得しておくしかないのです。

床のホコリもよく見えない

お察しの通り、かなり普通の人より見えていないので。
普通に生活しているだけでいつの間にかたまるホコリも、なかなか一層出来ません。

たとえば色合いが素敵なカーペットに、多少の糸くずやチリくらいのゴミくず、黒っぽい髪の毛や、ちょっとした食べこぼしなんかがあったとしても…。
見えない=気付けないのです。

普通に見える人が「汚いなー」と思う床も、僕らにはよくわかりません。

なので、独り暮らしの長い僕はこれまでの経験から…なるべく床にモノを置かない→掃除機をかけやすい環境にしておくようにしています。

昔はカーペットを敷いてたこともあったのですが。
まずは洗濯出来ないし、ホコリが積もり始めてもよく見えないし。
掃除機をかけてもキレイになってなさそうな気がしたし。
弱視の生活スタイルに向いていなさそうだなと思って、やめました。

フローリングの床の部屋で、床にモノを置かないようにすること。
そして掃除機をかけやすくしておくことが、僕にとって結果的に、一番キレイにできる環境だと思い至りまして。
あとは定期的に、掃除機を丁寧にかけるのです。

ホコリとか、吸い取り切ってキレイになったのかは、やっぱり見えないのですが。
ダストカップにたまった塊なんかを見て「ああ、吸い取ってる」と目視することはなんとか出来ますし。
とにかく見えていなくても…「丁寧に掃除機をかけたんだから床はキレイになったんだ」と、頭で納得しておくのがゴールなのです。

なのでどうか…視力の弱い人の部屋を訪れて、家具のスキマやちょっとした棚の上に、ほんのりホコリが見えたとしても…「掃除してねぇのかよ!」とは思わないでください…。

見えないなりに、キレイに掃除をした(はず)なのです。

衣類も寝具も難しい

ベッドシーツが、少し黄ばんだり色あせたり。
シャツに一点、シミがついていたり。
そういうのも正直、なかなか見えない・気付けない。

よほど大きな汚れだったり、数ミリ以上の糸クズだったりすれば、見ようとすれば見えるのですが。

髪の毛1本がついてるくらいとか、微妙〜な汗ジミだとかは、本当によく見ようとしても見えないことがあります。

なのでもちろん「洗濯機でちゃんと洗濯したからキレイなんだ」と頭で考えて納得するほかないわけです。
だから…ちょっと着ている衣類が汚れていても「洗濯してねぇのかよ!」とは思わないで欲しいです。
ちょっとの汚れは、見えていないので…、関係性ができている間柄なら、優しく「そこにシミ付いてるよ」と、教えてあげて欲しいのです。

見えないから…
匂いや肌感覚でサーチする

こうして…頭で考え続けてキレイにするしかない、弱視の日常生活なので。
普通の人より別の感覚を使って暮らしていたりします。

たとえば床のホコリなんかも、正直、裸足で歩いてザラッと感じたら汚れていると判断しますし。
たとえば水周りも「なんとなく臭い」と感じたら、どこかが汚れているのだろうと考えて掃除をしようと思ったり。
デスクやイスも、肌が触れて「なんかアレだな」と思ったら、除菌シートなんかで拭きまくって「キレイになった(と思う)」。

そんな風にして、見えていないけど頭で「掃除した方がいい状況か」を考えて
見えないけど頭で「丁寧に掃除したからキレイ(なはず)だ」と納得できるまでして。

それでも少し怯えながら、人をキレイなはずの部屋へ迎え入れたりしているのです。

なのでどうか、自分と同じように見えてはいないかも知れないと考えて。
思いやりを持って、付き合っていけたら良いなと、思うのです。

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