歳を重ねるほど、自分の身体に向き合いたくなるのは、生物としての本能的なものなのだろうか。髪の毛のハリ・ツヤ、記憶力、目の疲れ、耳の感度、嗅覚や味覚の鈍り…。脂肪の落ちにくさ、手足の浮腫み、内臓系も血管系も神経系も…!気になり始めたらキリがない。それに加えて、ウイルスなどの感染症とか…もう、ただ健康に生きるだけでも課題が多い。
大怪我でもしない限り、男性の場合は新しく作られる血液なんてほんのわずからしい。けれど献血で数百mlを抜き取ると、その分の血液を補うために、体が新しい血液を作り出すのだそう。新しい血が生み出され、体をめぐり、自分を生かしていく。何となくそれが面白く感じていて、20代はよく通っていた。そんなことをふと思い出して……、少しでも自分を作り直したくて、10年ぶりに献血に行ってきた。
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